芝焼きの炎、幻想的に、本州最南端・潮岬で火祭り/和歌山
2025年01月19日 10時40分
本州最南端、串本町潮岬(しおのみさき)で、きのう(18日)、太平洋を望むおよそ10万平方メートルの「望楼(ぼうろう)の芝」を焼く火祭りが行われました。
町内にある県立串本古座(くしもとこざ)高校の 弓道部員が火矢を放って点火すると、徐々に燃え広がって幻想的な風景が浮かびあがりました。
古い芝生を焼いて害虫を駆除し、新芽の生育を促す手入れを、地元の観光協会が「本州最南端の火祭り」と名付けてイベント化したもので、地元の産品販売や踊りの披露などがあり、名産のトビウオを使った「しょらさん鍋」と呼ばれるつみれ汁の振る舞いもありました。
観光協会によりますと、去年(2024年)の芝生の育ちが悪く、また、風が弱かったため、例年より炎に勢いがなかったということです。美浜町から訪れた70歳の男性は「振る舞いがおいしかった。勢いはなかったが、美しい炎だった」と話していました。
(了)