和歌山県内経済情勢「コロナで厳しい状況」判断据え置き

2021年01月28日 19時25分

経済

財務省近畿財務局・和歌山財務事務所は、ことし(2021年)1月時点の和歌山県内経済情勢について「新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況にあるなか、一部に弱さがみられるものの、持ち直しつつある」と判断し、前回、去年(2020年)10月時点の判断を据え置きました。

和歌山財務事務所によりますと、個人消費・生産活動・雇用情勢ともに、新型コロナウイルスの影響が続いていますが、個人消費は、百貨店とスーパーで靴などの身の回り品が好調なほか、いわゆる「巣ごもり需要」で食料品が堅調な一方、第3波の影響で来店客数が減り衣料品が低調です。コンビニエンスストアやドラッグストアは、惣菜のまとめ買いや冷凍食品などが好調、家電大型専門店では在宅勤務関連商品や空気清浄機が好調です。乗用車の新車登録台数は普通車・軽自動車ともに前の年を上回り回復しつつあります。観光は、県内の主な観光地の観光客数は回復しつつありますが、一部では11月中旬以降の第3波の影響で、足下では観光客数が減少しています。

生産活動は、機械工業は新規の設備投資需要が低調ですが、足下では中国向けを中心に持ち直しの動きが見られます。

汎用機械では国内向け製品の需要が回復傾向に、化学工業は衛生用品が堅調、鉄鋼業はエネルギー関連製品の需要が低調ですが自動車関連製品を中心に需要が回復傾向です。
 

雇用情勢は、新型コロナウイルスの影響で有効求人倍率が低下し、新規求人数は前の時期と比べて増えていますが、足下では減少傾向で、弱い動きとなっています。

このほか、設備投資はすべての産業で前の年度を上回る見込み、企業収益は、今年度の経常利益がすべての産業で減益の見込み、住宅建設は、分譲が前の年を上回り、持ち家と貸家が前の年を下回っています。公共事業は前の年を上回っています。企業倒産は件数が前の年を下回り、負債総額は前の年を上回っています。

そして、景況判断は、産業別では、非製造業は「下降」が「上昇」を上回り、製造業は「上昇」が「下降」を上回っていて、規模別では、大企業と中小企業は「下降」が「上昇」を上回り、中堅企業は「上昇」が「下降」を上回っています。

和歌山財務事務所は、先行きについて「感染拡大防止策を講じつつ、持ち直しの動きが続くことが期待されるが、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動などの影響を注視する必要がある」と分析しています。

WBSインフォメーション

WBSショッピング55