かつらぎ町の養豚場で豚熱・殺処分開始

2021年01月27日 18時37分

事件・事故政治

かつらぎ町の養豚場で、きのう(26日)豚熱の感染が確認され、けさ(27日)から飼育されている豚あわせて290頭の殺処分が始まりました。

殺処分のため豚舎に入る職員ら(1月27日・写真提供・和歌山県)

和歌山県によりますと、養豚場から今月(1月)24日に「調子の悪い豚がいる」と連絡があり、25日に立入り検査で6頭を調べたところ、きのう、いずれも豚熱の陽性が確認されました。

けさの対策本部会議のもよう(1月27日・和歌山県庁南別館)

これを受け、きょう午前9時、県庁・南別館で仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事を本部長とする対策本部会議が開かれ、この養豚場で飼育されている豚あわせて290頭を殺処分することと、処分した豚を養豚場近くの養豚場主所有の土地に埋却すること、それに、豚舎の消毒を行うことなどを決め、午前9時15分に殺処分が始まりました。

県では、家畜保健衛生所などから職員のべ600人を派遣して作業を行っていて、殺処分はあす(28日)までに、埋却は30日までに完了し、すべての作業を今月31日までに終える方針です。なお、和歌山県はワクチン接種地域となっていて、豚の移動・搬出制限や、消毒ポイントの設置は行われません。

殺処分の開始と豚肉の安全性を伝える仁坂知事

会議のあと、仁坂知事は県民に「残念だ。感染が広がらないように、全力で殺処分と浄化を急ぐ。豚熱は人には絶対に感染せず、感染した肉を食べても人体に影響はないし出荷もされないので、安心して欲しい」と話しています。

県によりますと、50年前の1971年(昭和46年)に豚熱の感染が確認されて以来で、去年(2020年)4月以降では、群馬・山形・三重に続いて4県目となります。和歌山県では、去年、国から豚熱のワクチン接種地域に指定され、県内全域の養豚場などで接種が行われています。

県内では豚熱に感染した野生のイノシシが複数見つかったことから、県の指導で養豚場などでワクチン接種や、柵やネットの設置などを行っていますが、県・畜産課では「感染した豚のうち、生後50日から60日の子豚は、母親から受け継いだ抗体が一旦減少する時期で、ワクチンを接種したが、免疫を得る前に感染してしまったようだ」と話し「豚舎に柵やネットを張っても、イノシシの身体やフンに接触したネズミやイタチなどの小動物が侵入して感染させる場合もある」と対策の難しさを語りました。

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