【新型コロナ】県内30人感染 クラスター2例発生

2021年08月06日 19時10分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8/6)、就学前の幼児から70代までの男女30人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、海南保健所管内と湯浅保健所管内でそれぞれ新たなクラスターが1つずつ発生し、県内のクラスターの数は、67例となりました。

きょう新たに感染が確認された海南保健所管内に住む10代の男子小学生は、先月(7月)下旬に東海地方で開かれた水泳の全国大会に出場していて、これまでに感染が判明したスポーツセンターのコーチ1人と、別の小学生4人、それに大阪府で感染が判明したインストラクターのあわせて6人の感染が確認され、県は、県内66例目のクラスターと認定しました。大阪府のインストラクターに咳などの症状があったということで、県は、「症状が出たら、同行するのをやめてほしい」と呼びかけています。

また、湯浅保健所管内では、有田市の工事現場で働いていた大阪府の男性会社員が、熱中症の症状で医療機関を受診して新型コロナウイルスの陽性が判明し、その後、同じ現場で働いていた4人についても感染が確認され、感染者数5人で県内67例目となるクラスターと認定されました。県は、「暑い中ですが、屋内で会話するときは、必ずマスクを着用してほしい」と呼びかけています。

感染発表する県福祉保健部の野尻孝子技監(2021年8月6日・県庁記者会見室)

また、この2つのクラスターは、いずれもデルタ株による感染の疑いがあるということで、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「デルタ株の特徴は、ウイルス量が多く感染力が強いので、一家全員がすぐに感染してしまう。今回のクラスターは、デルタ株による感染の疑いがあり、こうしたクラスターがたくさん出てくると、非常に多くの感染者が発生する可能性がある」と指摘しました。

また、和歌山市の食肉加工場の管理部門で発生したクラスターの人数は、2人増えて13人、新宮保健所管内のカラオケスナックで発生したクラスターの人数も2人増えて29人となりました。

きょう新たに感染が判明した30人の保健所別の内訳は、和歌山市が9人、岩出が7人、湯浅が6人、新宮が3人、御坊が2人、海南が1人、大阪府が2人となっています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が25・3人で、感染状況が最も深刻な「ステージ4」を超えていて、保健所別でも、新宮の67・3人、湯浅の38・6人、和歌山市の26・4人が、この基準を上回っています。

新たに30人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した49人を含め3171人となりました。

きょう現在、入院している人は263人で、県内のコロナ用病床440床に対する病床使用率は、59・8%となっています。

酸素投与が必要な重症者は17人のままですが、ICU・集中治療室で治療を受けていている人は、1人減って人工呼吸器を装着している1人だけとなっています。

なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに21人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、1224人となりました。

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